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北海道建設新聞社
2011/04/14

【北海道】ホーマック、出店計画に震災の影響なし−石黒社長

 ホーマック(本社・札幌)の石黒靖規社長は12日の決算発表会見で、東日本大震災の発生が今期の出店計画に与える影響はないとし、中長期的には「店舗数にこだわらず、1店舗当たりの売り場面積を広げていきたい」との考えを示した。
 震災により、ホーマックの店舗としては気仙沼市内の2店、石巻市内の2店など岩手、宮城両県内で7店が長期休業を強いられている。これら被災店舗の復旧などに掛かる費用は約30億円とみている。
 今期は苫小牧市内の店舗(3月開店)をはじめ、子会社のツルヤを含めて6店舗の出店を計画しているが、「計画に影響はない。苫小牧では開店を遅らせる話も出たが、被害を受けた店舗の復旧が必要となるため、スケジュール通りに進めた方が復旧に与える影響は少ないと判断した」と説明。長期休業中の店舗についても「7店舗のうち5店舗くらいは、1―2カ月以内に仮営業を含めて再開できると思う」とした。
 売り上げは、約60億円減少すると試算。「商品供給で影響が出ると考えている。今までのように商品が潤沢に入ってくるかどうか。取引先が計画通りに生産できるよう、われわれから予測値を出して働き掛けたり、海外からの輸入を増やすなど動いている」と説いた。
 中長期の出店計画については「店数よりも店の面積を広げたい。小さくて古い店をいかに大きくしていくか。店舗数にはこだわらない」とし、営業形態では「ドラッグや食品の取り扱いも実験的に始めているが、もう少し幅広くチャレンジできる商品群があると思う。サービス的な面を付加すれば既存の商品も変わってくるだろう」と示唆した。