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北海道建設新聞社
2011/04/12

【北海道】札幌市中央卸売市場に資源リサイクル施設建設へ 

 札幌市中央卸売市場は、市場内から出る生ごみなどの再利用・再資源化を図るため、資源リサイクル施設の建設を計画している。設計は夏前にプロポーザル方式で公募する考えだが、より効率的な整備手法の導入に向け、プラント設置などを含めた性能発注にすることも視野に入れている。事業費は約4億円の見込み。
 中央区北12条西20丁目にある同市場の施設整備では、騒音や臭気が外に出ない配置や構造にするなど環境配慮の取り組みを積極的に展開している。
 市場から出るごみは、主に青果売り場の野菜を中心に生ごみの比重が高く、年間の発生量は3700m³に上る。
 これらのごみは、外部への悪臭漏れを抑えるため、場内に設けた廃棄物集積所(S造、平屋、延べ858m²)に集めたのち、市の焼却場へ持ち込まれている。
 生ごみなどの再利用・再資源化を推進し、二酸化炭素の排出量や廃棄物処理費用の削減を図るため、この廃棄物集積所を西側に増築する形で新たな施設を整備することにした。
 新施設では、生ごみを家畜飼料にリサイクルするほか、魚箱を砕いて燃料用チップにすることなども想定している。
 2011年度予算では、資源リサイクル施設の基本・実施設計費として2000万円を計上。発注に当たっては、設計施工一括方式も視野に入れていて、プラント設置や上屋整備についての扱いを検討中。プロポーザルの実施要領を詰める中で方針を固め、夏前には提案受け付けを開始する考え。
 12年度に着工し、同年度内の供用開始を目指している。