建通新聞社四国
2011/04/08
【香川】県の10年度平均落札率は91・8%
香川県土木部が2010年度に入札した工事案件の平均落札率は、91・8%となり、前年度より1・1ポイント低下した。その中で一般競争入札で実施している案件の低下が大きく、落札率が84%台となるなど前年度より4〜6ポイント低下している。
県土木部が10年度に行った入札件数は1716件で、落札率の平均は91・8%となっているが、一般競争で行われた1億円以上案件が84・8%(3・6ポイント減)、5000万円以上1億円未満案件が84・6%(5・3ポイント減)、3000万円以上5000万円未満案件が84・4%(6・8ポイント減)となるなど工事規模が大きいほど落札率の低下傾向にあり価格による競争性が増している。
近年では、09年4月に低入札価格調査の数値的判断基準(失格基準)の見直しにより、過度の低価格応札が失格となるなど、過度の競争に歯止めがかかり、落札率の回復基調が見受けられたが、公共事業量の減少により受注機会の確保を図る観点から、価格競争の色合いが強くなってきている。このため、一般競争入札では失格基準を下回る失格者が増加傾向となり、底値を探る競争が増している。
一方、700万円以上3000万円未満のB等級も参加できる工事規模では、3割程度を試行として一般競争を導入しているが、落札率は指名競争入札と同程度となっており、工事規模が大きいほど価格競争が大きくなっている状況が顕著となっている。
香川県と関係市は、農村地域の活性化を図る基盤整備計画となる農山漁村活性化プロジェクト支援交付金の活性化計画をまとめた。
計画がまとまったのは上吉田東部地区(善通寺市)と上井地区(高松市)の2地区。両地区とも2011年度から農業用用排水路の整備に着手する。
上吉田東部地区は、11年度から13年度までの3カ年で農業用用排水路延長336bを整備する。受益面積は12・1f。全体事業費は8000万円。11年度は3000万円をかけて192bを整備する。事業主体は善通寺市土地改良区。
上井地区は、11年度と12年度の2カ年で農業用用排水施設などを整備する。受益面積は5・6f。全体事業費は6500万円。11年度は4600万円をかけて380bを整備する。事業主体は高松市一宮土地改良区。