建通新聞社四国
2011/04/08
【徳島】ほたる川配水機場など新規 四国地整
国土交通省四国地方整備局は1日、2011年度公共事業等予算の概要を発表。直轄事業の県配分額は示されていないものの、徳島県内では、吉野川総合内水緊急対策事業・ほたる川排水機場、阿南安芸自動車道・国道55号桑野道路などに新規着手する。県内へは、補助・交付金関係で計223億6900万円が配分されている。
道路関係の新規事業として阿南安芸自動車道・国道55号桑野道路に事業費として1億円を盛り込んでおり、調査設計を進めていく。また、国道55号富岡視距改良や国道192号川島交差点改良にも事業費を投入し、調査設計を推進する。
このほかの主な道路事業計画は、国道55号日和佐道路で阿南市福井町小野〜由岐IC間の3・1`で改良および舗装工を行い、11年度全線供用を図る。四国横断自動車道・阿南〜徳島東間では、調査設計、用地買収、橋梁および改良を推進するため35億4400万円。国道192号徳島南環状道路に14億6000万円を盛り込み、用地買収、橋梁・改良工などを継続して行う。
河川関係では、新規に吉野川総合内水緊急対策事業として、ほたる川排水機場に1億2400万円をかけ基礎工・仮設工を実施する予定。一般河川改修では、勝命、脇町第一、芝生個所など吉野川に関連する改修に23億7100万円、那賀川の深瀬個所に4億4600万円を配分。長安口ダム改造事業には、29億7700万円(事務取扱費を含む)を投入し、本体準備工、堆砂除去工、環境調査などを進める。砂防事業では、祖谷川関連に9億5800万円を、善徳地区の地すべり対策事業に4億9100万円を配分し事業を継続させる。
港湾・空港事業では、徳島小松島港沖洲(外)地区・複合一貫輸送ターミナル整備に10億円、撫養港海岸で津波対策のための堤防整備に6億7300万円をかけ整備を進める。なお、国交省では、1日の閣議で財務大臣から「公共事業予算・施設費について5%を一つのめどとして執行をいったん留保する」との方針が示されたこから、直轄事業は配分額を変えずに予算執行段階で原則5%留保。一方、社会資本整備総合交付金などの補助事業はあらかじめ5%留保して配分している。