トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2011/04/08

【京都】新「京都市動物園構想」 ネコワールド9月発注が濃厚 アフリカの草原は年末にも

 27年度のリニューアルオープンを目指す京都市動物園は、23年度当初予算に新「京都市動物園構想」の推進として、6億8700万円を計上し、「ネコワールド(仮称)」及び「アフリカの草原」の建築などを予定している。「ネコワールド(仮称)」の発注は9月頃、「アフリカの草原」は年末頃を見込んでいる。
 京都市動物園は、明治36年4月、全国2番目の動物園として開園。平成21年1月に門川市長が27年度までに総額30億円規模の全面改装を打ち出し、これまでに新「おとぎの国」の建設、ネコワールドの実施設計、アフリカの草原の実施設計などが終了。なお、これまでの設計業務は、ネコワールド及びアフリカの草原の実施設計を含む「新京都市動物園整備事業設計業務委託ただし、全体基本設計業務及び新おとぎの国実施設計業務委託」として空間創研(京都市下京区)が担当してきた。
 23年度に整備予定の「ネコワールド(仮称)」は、22年度に解体撤去した猛禽舎及び旧ヤブイヌ舎跡地の敷地約1200uを対象に、平屋建の建屋を建設し、ライオン・アムールトラ・ジャガーなどを展示する予定。また「アフリカの草原」では、22年度に解体撤去した旧おとぎの国付近一帯の敷地約4500uを整備していく。さらにゾウの森(バク舎)の建築及びサルワールド類人猿舎(オラン舎)の改修を予定。加えて、正門エントランス、バックヤード、新ハ虫類館の実施設計に着手していく模様。
 整備スケジュールについては、「ネコワールド(仮称)」「ゾウの森(バク舎)」「サルワールド類人猿舎改修」を一括で早ければ9月頃の発注を予定。24年3月の完成を見込む。一方、「アフリカの草原」については、埋文調査が終了した12月頃の発注が濃厚で、工期を14ヵ月と設定し、25年3月頃の完成を目指している。23年度以降に予定している実施設計は、別途一般競争入札で6月頃にも発注していきたい模様。