北海道建設新聞社
2011/04/05
【北海道】札幌市がこばやし峠トンネル新設の一般競争を来週末にも告示
札幌市は、2011年度から3カ年で整備する主要道道西野真駒内清田線の仮称こばやし峠トンネル新設1・6`を、WTO対象の一般競争で来週末にも告示する。9月にも招集される第3回定例市議会で契約承認を受け、10月中旬の工事着手を予定している。
道道西野真駒内清田線は、西区の旧国道5号を起点に中央区盤渓や南区真駒内を経由し、豊平区福住に至る延長24`の幹線道路。このうち中央区と南区の境界に位置する小林峠区間は急勾配や急カーブ続きで交通事故が多発、死亡事故発生の恐れも高いことから、トンネルを含む新ルートを事業化した。
総事業費は約80億円。整備区間は中央区盤渓422―市道北ノ沢連絡南線間の2・8`。トンネルの延長は1612m、幅員が車道7・5m、片側歩道2・5mの計10m。内空断面は71m²。北ノ沢側からNATM工法で掘削する。新設する道路部の延長は盤渓側495mと北ノ沢側689m。幅員が車道9・5m、片側歩道3・5mの計13m。
10年度にトンネル坑口を形成するため北ノ沢側で切り土などの準備から着工。11年度はトンネル以外に北の沢側で坑口へアプローチするための約290mの道路を整備する。
12年度以降は、トンネルを抜けて現道にすり付けるため南区側の北の沢川と中央区側の盤渓川をまたぐ各延長15m程度のPC橋新設や残る道路部を整備する。
現道についてはトンネル完成後に市道として存続させる方針。全体完成は15年度の予定だ。