建通新聞社(神奈川)
2011/04/04
【神奈川】横浜市、予定価格7億円以上の福祉施設、分離発注義務付け
横浜市は、市が助成対象とする社会福祉施設などの建設で、民間事業者が2011年度以降に発注する予定価格7億円以上の工事に建築と専門工事(設備工事)の分離発注を義務付ける。09年12月に施行した入札参加者選定指導要綱に基づき、10年度以降に事業者を公募した予定価格7億円以上の大規模工事すべてを対象とする。
横浜市は、市の助成金を受けた事業者が社会福祉施設を建設する場合、工事の入札条件として市内企業の参加を求めてきたが、設備工事の分離発注については規定がなかった。この契約要綱に09年12月、予定価格が7億円以上の大規模工事について「特別な事情がない限り専門工事を分離して発注する」、7億円未満について「分離発注に努める」との内容を加えた。分離する設備の内容(電気、管、エレベーターなど)は事業者の判断に委ねる。10年度以降に事業者を公募した(11年度に発注を予定している)すべての案件に適用する。
11年度に工事を発注し予定価格が7億円以上になると想定される施設は、▽わかたけ鶴見(鶴見区矢向1ノ1218ノ1ほか)▽ヴィラ神奈川(神奈川区菅田町19ほか)▽新横浜特別養護老人ホーム(港北区新横浜1ノ2ノ6)▽新鶴見ホーム(鶴見区江ケ崎町2ノ42)―の4施設。新鶴見ホームの増築50床以外は、100床を超える施設。
4月8日に事業者の公募を始める11年度の募集分についても、建築工事と設備工事の分離発注を条件としている。