甲府市は新年度当初予算案に、甲府商業高校屋内運動場補強改修工事費など6億838万3000円を盛り込んでいる。
5月〜6月頃に建築主体工事の入札公告を行い、その後電気設備・機械設備の入札を執行することが多い。特別な場合を除き、建築主体工事の入札は「市のAランク業者による総合評価一般競争」が想定される。6月議会承認を得てからの着工となる。
耐震補強を行う屋内運動場(同市上今井町300)は、1977年8月に建築された。S造2階建て延べ床面積2273uの規模で、2006年に功刀博文建築設計事務所が行った耐震診断2次調査の結果、Is値が0・14で耐震補強が必要と判断されていた。
耐震補強の方法は、鉄骨の梁や柱を活かしながら、屋根や壁すべてを取り壊し再補強をするため、規模は若干、大きくなる。
このほか、市発注の同様の屋体補強工事では併せて、内部は災害時の避難所として活用するため、玄関部分のトイレ出入り口の整備、非常用電話配線、アリーナの各所に発電機が使えるシステム−を設置する場合もある。
同工事に伴う実施設計は、昨年7月下旬に指名競争で執行され、三森建築設計事務所(同市上今井町14−1・電話055−243−0232)が担当。
市は「学校施設耐震化整備計画」を策定し、年次的整備を進めている。
提供:山梨建設新聞