建通新聞社四国
2011/03/22
【香川】下半期に造成着手 高松市の新病院建設
高松市は2011年度、高松市民病院と香川診療所を統合し、移転新築する新病院建設事業で実施設計、用地取得を進め、下半期には造成に着手する。事業費として当初予算に14億5340万円を計上した。
実施設計については基本設計を担当している山下設計(大阪市)・森勝一建築事務所(高松市)の共同企業体が引き続き随意契約で担当する予定。11年度に実施設計と埋蔵文化財発掘調査を進め、下半期には造成に着工する。12年度下半期の本体工事の発注、14年度の完成を目指す。
用地費を含めた総事業費は約170億円。
新病院は、仏生山町の県農業試験場跡地、約5・65fに建設。施設は、工期短縮と工事費縮減を図るため地階を設けず、周辺の環境に配慮し建物の高さを抑えるため当初の計画である7階建てから6階建ての縮小。1階はコミュニティ、受付、リハビリ、救急・薬剤、放射線・内視鏡などゾーン、2階は外来・検査、人工透析・検診、多目的ホール、管理・医局ゾーン、3階は手術・産科など入院、救急病床ゾーンなど、4〜6階が一般病棟、緩和ケア病棟など設置予定。延べ面積は約2万8000平方b。免震構造を採用する。
新病院関連の道路整備として県道高松香川線からの進入路として拡幅整備する仏生山8号線は、病院敷地内に延長して北側の仏生山円座線と接続する。道路規格予定は、仏生山8号線が延長96b、幅員9・5b(うち北側歩行者道2・5b)、仏生山円座線は延長400b、幅員16b(うち両側に自転車歩行者道3・5b)。
また、塩江病院を移転新築する「付属医療施設」については、11年度の6月補正予算に設計費などを計上し、下半期には基本設計を外注する計画。12年度に造成、13年度に着工し14年度の開院を目指す。延べ面積約3600平方b。
建設予定地は、同市塩江町で休業中の塩江新温泉ホテル跡地。