北海道建設新聞社
2011/03/18
【北海道】八雲町が八雲総合病院精神科病棟を改築へ
八雲町は、入所環境の改善や耐震・老朽化対応に伴う八雲総合病院の精神科病棟改築を計画しており、2011年度に実施設計に着手する方針だ。関係機関との協議や財源調整が順調に進めば、早ければ12年度にも着工し、2カ年での施工を目指す考え。
東雲町50にある同病院は、1957年に町立八雲病院として開設された後、88年には、現在の八雲総合病院へと名称を変更。地域医療圏におけるセンター病院、救急医療を担う災害拠点病院として重要な役割を果たしている。
施設全体では、診療科目が内科、循環器内科、外科、小児科、整形外科などの17科、病床数が358床の構成で、規模がRC一部S造、地下1地上5階、延べ1万9510m²。
このうち、62年に54床で新設された精神科病棟は、69年に20床、81年に26床を増床し、現在は100床を配置している状況。病棟規模は、RC造、平屋、延べ1791・5m²。
改築は、施設の耐震・老朽化対応をはじめ、出入り口が1カ所しかないなど昔の造りのままとなっていることを踏まえ、近年の精神科医療に沿った患者への配慮、入所環境の改善を目指すもの。
新病棟でも100床を確保する計画で、規模には、RC造、2階、延べ3768m²を構想。現状の4床ずつの病床配置から、何室かは個室化を図り、1床から最大でも4床の配置形式を検討している。
08年度に策定した基本構想は久米設計が担当。新年度は、具体化に向けた実施設計費として3861万9000円を投じる見通しで、協議・調整の上で、発注時期を固める予定だ。