県県土整備部は、11日午後に発生した「東日本大震災」による県内の道路被害のうち、15日6時現在で「全面通行止め」となっている6路線(国道2、県道3、有料道路1)の内容を明らかにした。
県が所管する道路の被害状況は、15日17時現在で国道5路線、県道48路線及び県管理有料道路6路線において、段差、亀裂、陥没及び液状化などの被害が109個所で発生。59路線のうち全面通行止めは前述の6個所、片側通行止めは3個所で、現在、交通規制を実施している。
市町村道の被害状況は、千葉市と旭市を除く県内52市町村全体の被害個所数が、15日正午現在で1390個所に及び、前回、同じく県土整備部が12日19時20分現在でまとめた被害個所数229個所から、約3日間で約6倍に増え、新たに1161個所を確認。津波による路面冠水が著しい旭市の被害状況は「不明」としている。
道路以外の被害状況確認では、11河川25個所で護岸が倒壊、2河川の2個所で河道閉塞、24河川の41個所で堤防の亀裂が傾斜、沈下等を生じているとした。
海岸では、10海岸20個所での護岸の損壊等を確認。急傾斜地では10個所での法面崩壊等を確認した。
港湾の被害状況では、新たに千葉港の市川市塩浜地先で護岸に亀裂、葛南中央地区の上屋内貿2・4・5号について破損、亀裂が生じていることを確認。また、千葉ポートタワーのエレベーター・屋上のゴンドラ等が破損したことから、当面は休館することとした。
下水道の被害状況では、水処理施設の床版の沈下など8件を確認、調査終了後に補修等の方針を決定するという。