北海道建設新聞社
2011/03/11
【北海道】帯広厚生病院の改築を検討へ−道厚生連が中長期計画で
北海道厚生農業協同組合連合会(札幌市中央区北4条西1丁目1、奥野岩雄会長)は、2015年度着工を目標に帯広厚生病院の改築を検討することや、5月にも札幌厚生病院増改修に着工することを決めた。札幌厚生病院は月内に施工業者を決め、13年6月の完成を目指す。
10日の臨時総会で、両病院の整備を含む11年度固定資産取得(設備投資)計画と、11―15年度を計画期間とする第7次中長期計画を決めた。
帯広市西6条南8丁目1にある帯広厚生病院は、地下1地上8階(一部地下1地上7階)、延べ約3万m²の規模。1980年に新築し、その後増築している。
施設の老朽化や病室の狭あい化解消などを目的に、部分改築も視野に入れて検討する。道厚生連によると「まだ何も決まっていない」状況で、11年度は新病院完成までの対応など、施設整備の検討を進める。
一方、札幌厚生病院の増改修は、財務体質改善を理由に先送りしていたが、09年度決算で財務改善計画の比率が基準をクリアしたことなどから着工する。
緩和ケア(ホスピス)病棟や人間ドック室などが入るRC造、地下1地上6階、延べ1万2000m²の病棟新築のほか、現病棟を改修する。設計は土谷博幸建築設計・ケイ立身設計・日本都市設計共同体が担当している。施工業者は大手ゼネコンらを対象に入札で選定し、月内に決める考え。
これらを含む11年度固定資産取得計画の総額は、札幌厚生病院増改修費に12億2600万円、旭川厚生病院の手術室増設に7900万円など33億7600万円。また、第7次中長期計画に盛り込んだ固定資産取得計画の総額は167億1700万円となっている。