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建設経済新聞社
2011/03/11

【滋賀】竜王岡屋工業団地造成 最終案の絞り込みへ

 滋賀県土地開発公社は、(仮称)竜王岡屋工業団地設計をウエスコに委託して土地利用計画案等の検討を進めている。委託期間は6月末まで。委託完了後、公社が最終案を決定する。順調にいけば、年内にも環境影響評価準備書を作成する。
 同工業団地の対象事業区域は、竜王町岡屋地先の計画面積約70・2f。21年1月の環境影響評価実施計画書では、土地利用計画案として@案=2区画(1社分譲)27・2f/A案=7区画24・6f/B案=10区画24・0f−の計3案を想定、各案ごとに造成に伴う土量や、調整池を設置する雨水排水計画などを盛り込んだ。
 公社では、この3案の比較検討を進め、今年2月に基本計画、基本設計を業務内容とする設計業務を委託し、土地利用計画案を絞り込む作業に入った。実施計画書作成後の諸条件の変化を考慮しながら最終案をまとめる。
 着工時期などスケジュールは、企業誘致の見通しが立っていないため流動的。順調にいけば、年内に環境影響評価準備書をまとめ、24年夏に同評価書、25年春に着工となりそうだが、景気減退の影響によって、全国的に工場立地件数は低迷しており、県内の状況も全国と同様。工場立地動向調査結果(研究施設含む)によると、県内の状況は、19、20年度と2年連続で47件が立地の後、21年度は25件に減少、22年度も上期まで10件に留まっている。
 県は、先に「滋賀県基本構想未来戦略プロジェクト」をまとめ、未来成長産業プロジェクトとして、高付加価値型企業の誘導や成長産業の誘致など取り組みを掲げた。竜王岡屋工業団地はじめ県内の工場立地は、プロジェクトの支援策等の効果次第となりそうだ。