京都市都市計画局は9日、京都駅南口駅前広場整備計画を策定したことを発表した。23年度は当初予算案に京都駅南口広場の整備として2650万円を計上し予備設計などに取り掛かり、24年度に詳細設計に着手の方針。都市計画決定、事業認可を受け次第、25年度中にも工事着手を予定している。
同事業は、大型商業施設の進出など交通状況が大きく変化してきている京都駅南口周辺において、京都市最大のターミナルである京都駅の南口駅前広場を「国際文化観光都市・京都」「歩くまち・京都」の玄関口にふさわしい交通結節機能の向上や、安全な歩行者空間の創出など利用者の視点に立った広場への整備を行っていくことを目的としている。
京都駅南口駅前広場整備計画によると、▽歩くまち・京都の玄関口〜使いやすく人にやさしい交通結節点としての機能の確保▽京都の顔〜おもてなしの心を備えた広場の形成▽まちの賑わい〜活気あふれる賑わいの広場形成―の3つを基本方針として、八条通の竹田街道〜油小路通までを整備の対象区間としている。
整備内容については、八条通の車線数を含め、道路空間を見直し、景観や環境に配慮した歩行者空間に有効活用していくこととしている。さらに現在、点在する▽パーキングチケット▽路線バス▽タクシー▽観光・長距離バス―の交通施設をを集約し、各用途ごとに再配置。路線バス乗り場については、駅正面の室町通〜烏丸通区間に集約。タクシー乗り場については、新町通〜室町通(駅西側正面)へ。観光・長距離バスについてはアバンティ京都前に集約する。また現在のパーキングチケット駐車場を廃止し、跡地には新たに送迎ゾーンを設置。さらに利便性の高い駐輪施設の設置も予定している。
23年度は、このほど策定した同整備計画に基づき、駅前広場の整備に向けた測量・予備設計を実施し、関係者等と整備後の運用を含めた協議を行っていくこととしている。