多賀町は2日、一般会計44億2200万円、前年度当初比12・4%増、総額79億9623万8000円、同17・6%増の23年度当初予算案を発表した。一般会計性質別の普通建設事業費は、9億6606万1000円の計上で、前年度当初に比べて50・5%増と大幅に伸びた。主な事業では、多賀中学校のランチルーム整備、空調設備整備など新規に予算計上したほか、道路改良事業を拡充した。
多賀中学校ランチルーム整備では、RC造で地域産木材をできるだけ採り入れた平屋建、延450u〜500uの施設を計画、300食の規模で同校敷地内に新築する。設計を協同組合設計同人舎(多賀町)で進め、7〜12月の工期で3学期から供用を目指す。
道路改良事業では、久徳中川原線(L599m)道路改良、多賀月之木線用地取得、小森池線(L350m)舗装及び一部築造などの整備等により、町民の生活基盤を充実させる。
特別会計は10会計合計で21億9428万8000円、前年度当初比44・5%の増。新たに、工業団地造成事業616万2000円、芹谷栗栖地域振興事業6億3700万2000円を設けた。
企業会計3会計の合計では、13億7995万円、前年度当初比2・2%増。このうち、水道事業は、仏ヶ後浄水場整備事業や基幹幹線整備事業、老朽管更新事業など施設改修事業費の増加により、9億0616万4000円、同6・9%増となった。下水道事業は4億2896万8000円、同6・3%減。
主な事業費は次の通り(▼は新規)。
▽環境基本計画策定事業=67万8000円
▽合併処理浄化槽設置事業=1045万円
▽食品残さ発酵分解装置導入モデル事業=276万円
▽グリーンニューディール事業=330万円
▽都市計画マスタープラン策定事業=906万8000円
▽町道改良・舗装事業=4億2103万1000円
▽道路維持補修事業=1056万円
▽除雪対策事業=1006万2000円
▽急傾斜地崩壊対策事業=690万円
県営事業負担金
▽芹谷ダム対策事業=1615万円
▽防犯灯設置事業=503万1000円
▽消防・防災施設等整備事業=422万2000円
▽木造住宅耐震・バリアフリー改修事業=150万円
▼上水道施設整備事業=3082万7000円
水道事業会計へ繰り出し
▼若者定住支援助成金交付事業=5万円
▼多賀中学校ランチルーム整備事業=1億6510万円
▼多賀中学校空調設備整備事業=3948万5000円
暖房用ボイラーを撤去し、エアコンを各教室に整備
▽文化財保護・調査事業=3011万7000円
▽獣害防止対策事業=2億2798万8000円
▽林道整備、造林事業=1520万4000円