浜松市は、市内におけるごみ処理能力を将来にわたって安定的に確保していくため、新たなごみ焼却施設の整備に向けた準備に着手する。2011年度当初予算案に「第4清掃工場整備事業」の関連事業費として800万円を計上、基本構想の策定に入る。構想の委託方法や時期、事業の詳細は現段階で未定。
同市では現在、南部清掃工場(南区・1981年竣工)、北部清掃工場(東区・74年竣工)、浜北清掃センター(浜北区・86年竣工)、天竜ごみ処理工場(天竜区・05年竣工)、西部清掃工場(西区・09年竣工)の5カ所の清掃工場が稼働しているが、施設や設備の老朽化が進んだ北部清掃工場は10年度末で稼働を休止することが決まっている。
また、現在改修工事を行っている南部清掃工場についても、将来的な閉鎖を見据えた検討を行っており、こうした背景から新たなごみ焼却施設の建設について具体的な企画の立案や調査を進めていくことにした。11年度から基本構想の策定作業に入るが、候補地や建設年度、事業手法など、構想に盛り込む内容については4月以降、庁内で本格的な議論を進めていくという。
建通新聞社 静岡支社