北海道建設新聞社
2011/03/03
【北海道】昇格でも希望で現等級に−開発局が格付けで特例
北海道開発局は2日までに、2011・12年度の資格審査(格付け)方針を固めた。来週前半にも各企業に資格決定通知を発送する予定だが、今回は、競争環境変化への配慮として、等級変動企業に対する特例措置を設ける考えだ。一般土木、建築、舗装の3工種で昇格した企業に対して、希望に応じて現等級にとどまれる措置を講じる。受け付けは3月23日までを予定。また、新格付けによる経常共同体に関しては、4月1日決定分として、14日から18日を集中受付期間に設定している。
開発局では、今回の資格審査に際して、公共工事費の削減により、企業経営が悪化する中、競争環境の変化への配慮として、資格決定の時期を前倒しするとともに、一部の工事区分と等級で、過去2回の資格決定のいずれかで、今回決定した等級より下位の等級に格付けされた場合、希望により直近下位等級に降格することを認めている。
対象工種と等級は、一般土木と建築がAまたはB等級、舗装はA等級。一般土木と建築の場合、今回A等級に格付けされた企業は、過去2回の資格審査でB等級に格付けされていれば、B等級への降格希望が認められることになる。C等級についても、過去にD等級の格付け実績を有していれば同様の対応となる。舗装では、B等級の実績があれば同等級に降格可能となる。
同局では来週前半に各企業に資格決定通知を発送するとともに、8日にホームページで有資格企業の名簿を公表する方針だ。特例については、23日までを受付期間とし、資格決定通知に、特例申請用紙を同封する。また、今回の特例希望は1回限りとなり、特例措置は12年度までの2年間適用となる。