甲州市(田辺篤市長)は先月28日、2011年度当初予算案を明らかにした。建設関連では、小中学校施設の耐震補強事業や新規に保育園園庭芝生化事業を進める予定だ。同予算では、国や県の予算編成に注意を払い補助制度を積極的に活用し、財源の効率的な運用に努める方針。予算総額は151億6500万円。
このうち耐震補強事業では、診断結果により、補強が必要な校舎や体育館の耐震補強事業を計画的に実施し児童の安全を確保するもの。4909万7000円で、奥野田小校舎西館耐震補強設計886万2000円、松里小校舎特別館耐震補強設計865万2000円、塩山中校舎南館耐震補強設計951万3000円、塩山北中屋内運動場改築設計2208万円を委託する。
また園庭芝生化事業では、子どもの健全育成、保育園の緑化環境づくりを推進し、同予算で412万9000円を盛り込んだ。東雲保育所園庭の芝生化や、民間保育所園庭の芝生化事業費へ補助をする。
さらに新規事業として、中央公民館(市民文化会館)リニューアル事業費に1240万円を計上。1982年のオープンから29年経過し、老朽化が見られることから年次計画により実施する。手始めに耐震診断委託や舞台設備工事設計委託を発注していく。
このほか、伝統的建造物群保全地区事業費には267万7000円で、切妻民家が現存する塩山下小田原地区上条集落の地区選定に向けて調査を行う。
一方継続事業を見ると、▽近代産業遺産整備事業(宮光園蔵、離れ闇整備建物、水路など修復)に2469万4000円▽塩山駅エレベーター設置事業(塩山駅南口)に7422万2000円▽市道下塩後22号線改良事業(L310m整備)に1億3630万円を計上している。
提供:山梨建設新聞