吉川市(戸張胤茂市長)は2月28日、2011年度一般会計当初予算案を発表した。注目の(仮称)美南小学校整備事業は、11〜12年度で建設するもので、物品などを含めて2カ年継続費27億4066万4000円を設定。開校予定は13年4月。
(仮称)美南小は、太陽光発電施設設置や屋上緑化などにより、エコスクールとするとともに、複合施設として地域の人々が生涯学習の場として活用できるよう整備する。敷地面積は1万7718・61u。床面積は校舎7178u(24クラス)、体育館700u。複合施設部分は、学童保育室、子育て支援室、高齢者広場、地区公民館など1222uで想定。設計は、大誠建築設計事務所埼玉事務所(鶴ヶ島市、電話049−272−5350)が担当。
吉川美南駅設置工事は総額28億1317万4000円。うち負担金が26億余を占め、そのほか、駅東口暫定駅前広場改良工事や駅西口駅前道路電線地中化工事、駅南区画整理事業地区内6−38号線拡幅工事、市道2−359号線道路改良工事・物件補償などに充てる。
公園・緑地整備事業は総額9754万9000円を計上。よこまちの杜に管理棟と駐車場を整備するとともに、武蔵野操車場跡地内公園など6カ所にモニュメントを整備する。また、吉川駅南地区の二郷半領用水路沿いに緑道を整備する。
栄町教職員住宅解体事業などは予算額1344万9000円。3月をもって栄町教職員住宅(栄町1500)を廃止することに伴い、跡地売却に向けて、工事1200万円、物件調査108万円などを確保した。建物はRC造3階建て。敷地面積1252u。
そのほか、関学童保育室建設工事4865万6000円、北谷小体育館補強・改修設計委託で470万円などを確保している。
一般会計は、対前年度比20・4%増の204億8000万円。普通建設事業費は同90%の大幅増となる45億7162万5000円。いずれも、吉川美南駅設置の負担金や(仮称)美南小の工事費などが影響している。
提供:埼玉建設新聞