建通新聞社四国
2011/03/01
【徳島】実習棟4棟など順次 中央テクノスクール
徳島県は、2011年度に中央テクノスクール(仮称)施設整備事業として本館以外の実習棟4棟など残る施設に順次、着手する。このため当初予算案に事業費15億5426万円を計上。21世紀型職業訓練施設として13年4月開校に向け今後、整備を促進していく。 徳島・鳴門の両テクノスクールを統合して整備する中央テクノスクール(仮称)は、徳島市南末広町の敷地面積1万5822平方bに新築するもの。トイレ、エレベーターなどにユニバーサルデザインを採用した本館(鉄筋コンクリート造3階建て延べ1620平方b)は、2月25日に起工式を行い着工。
11年度に整備を行う各施設の規模は、理容・美容・電気環境システム科棟が鉄骨造2階建て延べ1591平方b。木工技術科棟が同造平屋866平方b。金属技術科棟が同造平屋768平方b。機械技術科棟が同造平屋1044平方b。多目的ホールが木造平屋462平方b。在職者訓練棟が鉄骨造平屋390平方b。多目的ホールを県産材による木造建築とするほか、販路開拓のための展示会や技術力を磨く在職者訓練を効果的に行える施設として整備する。
今後、12年度中に多目的ホールおよび在職者訓練棟等を先行供用させるとともに、付帯工(外構部分の電気、水道、舗装、植栽など)を行い、13年4月の開校を目指す。基本構想・計画は、とくしま地域政策研究所(徳島市)、新築に伴う基本・実施設計は象企画(同)が担当した。
同スクールは、従来の職業訓練の質を向上させることで人材育成機能を強化し、経営・金融支援機能を持つ新経済センターとの一体的な整備により、県内産業の振興に必要な機能をワンストップで提供する「頑張る中小企業の総合的な応援拠点」として産業界とともに連携・支援を図っていく。