建設新聞社
2011/03/01
【東北・宮城】 前田建設JVらの施工/日本原燃の六ヶ所村ガラス固化開発施設
日本原燃(青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字沖付4の108 川井吉彦社長)は、青森県六ヶ所村にガラス固化開発施設の建設を計画し、土木・建築工事について、前田建設工業を代表とするガラス固化技術開発建屋新築工事JV、機電工事をIHIと日揮に決定した。
同社は、ウラン濃縮工場をはじめ低レベル放射性廃棄物埋設センターや高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、原子燃料再処理工場などの操業・建設を行っている国内の電力会社などにより設立された国策会社。
現在、将来的なガラス溶融炉の更新を見据え、より多くの白金族元素等を含む高レベル廃液を溶融可能な新しい性状のガラスの開発および、これに対応した現行炉を改良した新型ガラス溶融炉の開発に取り組んでおり、それらガラス固化技術の更なる信頼性向上や、新型ガラス溶融炉における各種試験などの研究・開発、遠隔操作の試験ならびに運転員等の技術習熟訓練を行うための施設としてガラス固化開発施設を建設する。
計画によると、青森県上北郡六ヶ所村尾駮の同社の再処理事業所敷地内に、RC造5階建、延べ約9、500平方b(約90b×約55b)の施設を建設。内部は固化セルを模擬した大型の試験エリア、新型ガラス溶融炉の試験エリア、遠隔保守設備(パワーマニピュレータ、クレーン等)、溶融炉解体設備(切断装置等)などを設置する。
今後、3月中旬の着工、2013年3月の完成を目指す。総事業費は約180億円を試算している。