日刊建設工業新聞
2011/02/28
【鳥取】県土整備部3億円超で3月早々には公告/境水道大橋の耐震補強13年度まで23億円投入
県土整備部は2010年度から着工する国道431号・境水道大橋の耐震補強について、鳥取県側から続く側橋部上部工の設計図書を25日までに固めた。工事規模が3億円を超える大型工事で、3月早々に制限付き一般競争入札として工事公告する。
島根半島の島根県松江市美保関町から境港市昭和町まで山陰両県を結ぶ境水道大橋は、1972年7月に完成した橋長709・3b(島根県側217b、鳥取県側492・3b)、全幅8bの複合橋。
タイプは島根県側から「3径間連続変断面トラス橋」(433・9b)と「3径間連続トラス橋」プラス「鋼単純鈑桁橋」(275・4b)で構成。下部は橋台2基とP1〜P7の橋脚7基で高さ40bのアーチを描く橋りょうを支える。
架設後40年近くが経過した大橋は、これまでの調査で現在の耐震基準を満たしていないことが判明しており、2013年度までに総事業費23億円をかけて耐震補強を実施する。耐震化にあたっては、島根県側と協議して施工、費用を分担して取り組むことが決まっている。
同部が3月から着工するのは、鳥取県側のトラス橋部の上・下部工で、下部工の補強は西部県土局が別途に発注する。
今回、同部道路企画課がまとめた上部工の設計内容は、桁補強材25・5dを工場製作して取り付けるほか、支承部8カ所(P3〜P6橋脚)を取り替える。また、落橋防止装置設置工をP3〜P7橋脚の間に10カ所、負反力防止装置工はP3〜P6橋脚にかけて12カ所で施工する。工期は330日間。
発注方法をめぐっては、過去に同種工事の実績がある「鋼構造物一般」の資格者を対象に制限付き一般競争入札として公告し、3月中旬に入札する。