建通新聞社四国
2011/02/25
【高知】普通建設費に807億 県の当初案
高知県は、22日から2月定例県議会を開催し、2011年度当初予算案などの審議をスタートさせた。当初予算案の総額は4337億8412万円でテーマとしては本気で実行、果敢に挑戦、正念場としている。そのうち、遅れた社会基盤の整備を推進する普通建設事業費に807億円を計上している。一次産業の基盤整備をはじめ、県民生活に影響を与え
る道路関係予算については、重点配分し、「命の道」の整備などを加速化させる。
事業内容などの主なものは次の通り。
【県経済の活性化や県民の安全安心につながる「命の道」の整備加速化】
▽活力創出基盤整備総合交付金事業に108億9200万円、道路改良費に50億8500万円など─主な整備個所は、8の字関連事業(5工区)の国道439号(北川奈半利道路)、高知空港インター線、高知東インター線、高知南インター線、影野インター線、1・5車線的道路整備事業(77工区)の奈比賀川北線(東ノ岡)、香北赤岡線(小川〜西川)、土佐佐川線(永野)、有岡川登線(横瀬)など
【安心安全に向けた河川の治水対策を促進】
▽広域河川改修事業に12億2800万円─高知市の神田川、四万十町の仁井田川ほか12カ所▽河川改修費に13億9200万円─安芸市の帯谷川、四万十市の内川川ほか97カ所など
【土砂災害から県民の生命や財産を守る】
▽急傾斜地崩壊対策事業に13億7600万円─東洋町の中島上ほか47カ所▽通常砂防事業に8億9400万円─大豊町の柳野谷川ほか30カ所
【農業生産基盤の整備促進】
▽かんがい排水事業に5億1900万円─物部川合同堰地区ほか6地区▽中山間地域総合整備事業に4億2700万円─四万十窪川地区など
【効率的な林業経営や森林の適正整備促進】
▽山のみちづくり交付金事業に9億6600万円─清水三原線ほか5路線10カ所▽道整備交付金事業に8億2200万円─寒風大座礼西線ほか10路線16カ所
【山地災害の早期復旧と林地崩壊防止】
▽山地治山事業に12億5800万円─香美市の中尾谷ほか29カ所▽山地防災事業に12億4200万円─室戸市の鹿岡ほか34カ所
【堤防の改良や耐震化等により高潮、津波被害防止】
▽土佐湾高潮対策事業に4億9500万円─高知市の国分川ほか2カ所
【安全・安心な水産物を効率的・安定的に供給できる漁業生産基盤の整備促進】
▽広域水産物供給基盤整備事業に5億9700万円─佐賀漁港ほか2カ所▽地域水産物供給基盤整備事業に4億5700万円─加領郷漁港ほか2カ所▽広域漁場整備事業に4億7000万円─芸東沖地区ほか1カ所▽水産基盤ストックマネジメント事業に3億1400万円─宇佐漁港ほか8カ所