建通新聞社四国
2011/02/22
【徳島】投資的経費は77・9億円 徳島市の当初案
徳島市は18日、2011年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は、前年度当初比7・1%増の945億1000万円。市が目指す「心おどる水都・とくしま」をより具体的なものにするため、これまで進めてきた各種施策の推進・強化を図り、実効性のある施策を積極的に展開する。投資的経費については、現下の経済情勢を踏まえ、生活道路など身近な公共事業等を実施するため同比28・2%増となる77億9030万円を確保した。 投資的経費のうち普通建設事業は77億6030万円。内訳は、補助事業が同比からほぼ倍増となる37億9290万円、単独事業が同比4・8%減の38億7540万円、受託事業が同比2・4%減の8200万円、県営事業が1000万円。災害復旧事業は前年度と同額の3000万円。
編成方針は、3つの重点分野(都市活力の創出や地域の活性化に61億7000万円、未来を担うこどもの育成に25億3000万円、防災対策に19億1000万円)に財源を配分。公共施設の耐震対策など積極的に事業を推進する。
主な建設関連の新規事業は、大松小学校屋内運動場増改築に2033万円、徳島中学校屋内運動場増改築に6645万円。矢三西地区の都市下水路整備に必要な雨水排水ポンプ場を建設するための事業費2億2400万円。合流式下水道緊急改善事業として3億3300万円を計上し、中央浄化センターの施設改善等を実施する。また、街路事業の整備に伴い昭和コミュニティセンターを移転・建設するための事業費1700万円などが盛り込まれている。
このほかの主要事業は▽四国横断自動車道関連の整備に3億9198万円▽徳島外環状道路の周辺対策に3億1024万円▽図書館移転拡充事業に12億0213万円▽シビックセンター改修事業に5億4049万円▽城東小学校屋内運動場増改築に1億5777万円▽スポーツ・レクリエーション施設の整備に5317万円▽(仮称)加茂・佐古統合保育所新築事業に1億7312万円▽公共施設の耐震対策として耐震補強・改修事業に15億8403万円▽橋りょう長寿命化事業に7500万円▽電線類地中化事業に1億0201万円▽浄化槽設置推進事業に1億5864万円─など。
特別・企業会計予算(案)の概要は、前年度当初比2・2%増の813億7626万円。特別会計は、土地取得事業が減少したものの、下水道事業や介護保険事業が増加したことから同比2・1%増の598億4809万円。
企業会計は、水道事業や市民病院事業における減価償却費や企業債償還の増加などにより同比2・5%増の215億2816万円となった。