建通新聞社四国
2011/02/15
【徳島】大鵬薬品が新工場計画
大鵬薬品工業(東京都)は、北島町高房の旧東邦レーヨン関連工場跡地(約29万平方b)に県内2カ所目となる新工場を建設する。今後、基本計画案の策定を進め、2012年1月に着工、13年4月の完成を目指す。その後、試運転、厚生労働省などへの申請許可を経て、14年5月の操業開始を予定している。
計画によると、新工場の規模は2階建て延べ約1万2000平方b。内部では、同社の重点3分野である、がん・アレルギー・泌尿器関連の錠剤タイプの固形剤を製造する予定。また、管理棟(2階建て延べ約1900平方b)も建設。一般に開放できるホールを内部に設置する構想もある。
このほか、敷地東側の今切川沿いに24時間利用できる遊歩道を整備する。整備面積は約1万1000平方b。また、業務時間内に使用できる地域開放型の公園を敷地北側に設置。県道松茂吉野線側からも出入りが可能となり、地域住民が利用しやすい施設を目指す。中央部には、緊急時の避難場所として活用できる多目的広場を整備。事前に使用申し込みを行うことで、コンサートや各種イベントなどに対応する。
今回、全面的に整地を行うが、未使用地もあることから、管理面にも配慮し整備を進める。建設地は北島町高房(一部は徳島市応神町)。
同社は、本社を東京に置き、国内に4工場、9研究所を持ち、県内では、徳島市川内町平石夷野に工場、研究センター、製薬技術センターがある。
2月7日には、県庁で同社と徳島県、北島町の3者が出席し、工場立地に関する覚書調印式が行われた。