建通新聞社四国
2011/02/08
【徳島】骨格型で総額4238億 県の当初予算案
徳島県は、2011年度一般会計当初予算案を発表した。4月に知事選を控えているため骨格予算となっており、総額は4238億5800万円。本来、義務的経費を中心に前年度比8割程度の予算規模となるところ、喫緊の経済雇用対策を盛り込んだ編成としたため同比6%減に留めた。今後、編成する6月補正予算と合わせて通年予算となる。
投資的経費は433億9699万円。内訳は、補助事業が274億4322万円、単独事業が100億2633万円、災害復旧事業が59億2743万円。
編成方針として義務的経費や既に「継続費」や「債務負担行為」を設定している事業等、継続的な事業に要する経費については年間所要見込額を計上。経済雇用情勢に配慮した「切れ目のない経済雇用対策」や県民の命と暮らしを守る「安全・安心の推進」に要する経費について十分に配意している。
切れ目のない経済雇用対策として、雇用機会の創出を図るため、緊急雇用創出臨時特別対策費・ふるさと雇用再生特別対策費に77億3685万円。頑張る中小企業の総合的な応援拠点として整備する中央テクノスクール(仮称)施設整備事業に15億5426万円。森林整備加速化・林業飛躍事業に12億9978万円を計上し、間伐などの森林整備や路網、林業機械、木材加工施設、木造公共施設の整備などを一体的に展開する。
安全・安心の推進では、高校施設耐震診断・改修事業に5億1547万円を計上し、耐震化の一層の推進を図る。安全・安心な空間を確保するための交通関係施設・設備を整備する交通安全施設整備事業に3億2900万円。四国中央部の医療の拠点病院として整備する三好病院高層棟改築等事業に3億2200万円。このほか、発達障害者総合支援ゾーン整備構想「ハナミズキ・プロジェクト」として、みなと高等学園整備事業に6億9214万円、児童福祉施設整備事業(発達障害者支援センター移転改築)に8470万円、乳児院施設整備事業に1億8026万円。12年4月に開校する吉野川高校の施設・設備整備事業に1億6337万円を計上している。