トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2011/02/08

【京都】23年度当初予算案概要を発表 総額1兆6174億円で前年度並み 投資的経費は580億円で大幅減

 京都市は7日、平成23年度当初予算案の概要を発表。予算案の総額は前年度比2・3%減の1兆6174億円、一般会計では2・9%減の7465億円、特別会計は1・4%増の6234億円、公営企業会計は9・1%減の2475億円となっている。
 市は、市立病院の独立行政法人化移行に伴う減、中小企業金融対策預託金の減による影響を除けば、予算案総額で59億円減(0・4%減)、一般会計で22億円減(0・3%減)の実質、前年度並みの予算規模としているものの、社会福祉関連予算が173億円増加の2492億円となっている一方、投資的経費については、22年度717億円から137億円減の580億円と大きく下回り、しわ寄せを受けた格好だ。
 23年度当初予算案の特徴として市は、「京都未来まちづくりプラン」の総仕上げと新基本計画「はばたけ未来へ!京プラン」の力強いスタートダッシュを切る予算とし、「生活安心・はばたけ未来予算」として編成。▽市民のいのちと暮らし、安心安全を支える施策並びに中小企業、地場産業の支援▽地球温暖化対策・低炭素社会の構築▽歩いて楽しいまちの実現▽未来の京都への先行投資、京都の新たな魅力の創出―の4つを重点化している。
 とりわけ、「市民のいのちと暮らし、安心安全を支える施策並びに中小企業、地場産業の支援」では、24年度当初には保育所待機自動ゼロを実現するため、介護基盤整備など高齢者福祉について充実を図るなど少子高齢化時代を見据えた福祉施策を最優先で予算に反映したとしている。
 本紙関連の新規事業としては、京都市交通局が、総事業費約7億5000万円をかけ、「地下鉄京都駅賑わい創出事業」を展開。約600uの地下鉄京都駅構内商業スペース「コトチカ」を整備するもので、23年度当初予算には1億7000万円を計上し、設計、工事に着手していく模様。
 本紙関連の主な事業は次の通り。
▽保育所の整備(6ヵ所)=7億0100万円
※新設、老朽改築、移転新築、増築、改修及び分園設置―の6ヵ所を整備し、定員240人増を図る
▽児童館の整備=2億4750万円
※新設1ヵ所(山科)、継続3ヵ所(左京、中京、右京)
▽第2児童福祉センター(仮称)の整備=2億円
※旧改進コミセンの改修
▽介護基盤整備助成=20億1760万円
※特養7ヵ所(新設)、認知症GH3ヵ所(新設)、介護老人保健施設1ヵ所(増設)、小規模ケアハウス1ヵ所(新設)
▽地下鉄京都駅賑わい創出事業=1億7000万円
※総事業費約7億5000万円、創出面積約600u、23年度設計・工事、24年度工事・開業予定