建通新聞社四国
2011/01/28
【徳島】新年度着工目指す 県立盲・聾学校整備
徳島県は、県立盲学校と聾学校(ろうがっこう)の改築に伴う実施設計を阿波設計事務所(徳島市)に委託し進めている。建設地となる盲学校の敷地では現在、進入路を確保するため普通・特別教室棟などの解体工に着手しており、2011年度着工を目指している。 両校の改築は、聾学校を現・盲学校(徳島市南二軒屋町2丁目)の敷地に移転し、両校を併設する計画。それぞれの障害に合わせ独立した学校を整備するものの、一部の特別教室などは共用し、効率的な整備を行っていく。
建設地となる盲学校側には、充分な敷地があるものの、工事車両等の通路やより安全な施工環境を確保するため、普通・特別教室棟のほか、渡り廊下、設備機器、外構および植栽等の解体処分などを進めている。
各施設の規模は明らかになっていないものの、盲・聾各学校をあわせた全体の施設規模は約1万平方bを見込んでいる。今後、11年度に体育館、12年度に校舎、寄宿舎などに順次、着手する予定。
また、両校では、建物の構造耐力、経年による耐力低下、立地条件による影響の3点を総合的に調査し、建物の老朽化を評価するため耐力度調査を2月上旬に委託する。
調査項目は、構造耐力、保存度、外力条件など。対象施設は、盲学校が管理教室棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1110平方b)、体育館(同造平屋592平方b)、寄宿舎(同造3階建て延べ777平方b)。
聾学校が教室棟(同造3階建て延べ1850平方b)、屋内運動場(鉄骨造2階建て延べ641平方b)、寄宿舎(鉄筋コンクリート造2階建て延べ441平方b)。