トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(茨城)
2011/01/27

【茨城】2012小年に大学誘致へ 旧利根中と旧布川小を一体的に活用 旧東文間小には高専賃 利根町 

北相馬郡利根町まちづくり推進課は、「町土地利活用推進協議会」において、3つの学校跡地と町有地の利活用計画について協議を進めており、これまでに5回の協議会を実施。旧利根中学校への農産物直売所設置、旧利根中学校と旧布川小学校を一体的に活用した大学の誘致、旧東文間小学校への適合高齢者専用賃貸住宅の受け入れ−を進める方針を固めた。これから町議会に財産処分などの関係議案を提出。議決をもって、正式決定する。大学の開設目標は2012年4月。
 

 町内には、旧利根中学校、旧布川小学校、旧東文間小学校の跡地のほか、農用地基盤整備事業の中で取得した立木地内約6・3haの町有地がある。
 町はこれらの利活用を進めるにあたり、計画を定めていくことが重要と判断。町議会議員、区長、商工会、住民代表など27人で構成した「町土地利活用推進協議会」を設置し、利活用計画を定めるための協議を開始すると同時に、町内外に広く情報を発信し、活用提案を募集した。
 提案のあった活用案のうち、旧利根中、旧布川小、旧東文間小の活用について、協議会で検討した。
 このうち旧利根中と旧布川小の活用提案は、2つの施設を一体的に活用し、学生1000人規模の4年制大学を設置するもの。大学名は現時点で公表されていないが、開設目標は12年4月。
 協議会では、校舎などの建物は売却し、敷地は賃貸借となることで賃料などの恒常的な財源確保が図れること、学生が来ることによる町の活性化や経済効果観点からこの提案を承認した。
 また町では旧利根中跡地に農産物直売所やレストランの設置を計画しており、大学の設置は同施設運営へのプラス効果も大きいと判断した。
 旧東文間小の活用提案は、適合高齢者専用賃貸住宅の開設。これについて協議会では、雇用の場の確保、賃料などの財源確保、町内で暮らす高齢者の受け皿などの観点から、この提案を承認した。
 同協議会で承認した「4年制大学の誘致」と「適合高齢者専用賃貸住宅の受け入れ」は、町議会に財産処分などの関係議案を提出後、その議決を経て正式決定となる。
 利活用が予定されている施設の概要は次記のとおり。
 ◆旧利根中学校
 ◇校舎(1970年築、RC造3階建て延べ3329u)、体育館、特別教室、プール、格技室、多目的教室
 ◇第1グラウンド(2万6414・59u)、第2グラウンド(1万5209u)
 ◆旧布川小学校
 ◇校舎(前)(73年築、RC造2階建て延べ1698u)、校舎(後)(79年・81年築、RC造3階建て延べ2759u)、体育館、プール
 ◇敷地面積1万9351u
 ◆旧東文間小学校
 ◇校舎(85年築、RC造3階建て延べ2114u)、体育館、プール
 ◇敷地面積1万964u


提供:日本工業経済新聞