中北林務環境事務所は、中央市関原地内において復旧治山事業を展開している。3月の着工を目指し、近く谷止工について公告する予定だ。2010年度12月補正予算に、同経費として5250万円が盛り込まれている。
整備内容は、浅利川流域に谷止工2基を施工するもの。規模は、1基目がL31m、H7m、V348・2立法mで、2基目がL25m、H6m、V224・9立法mとなる見込み。
同箇所は、一級河川笛吹川の支流に位置し山地災害危険地区に指定。流域内は、連年の降雨により渓岸浸食が発生し、拡大を続け渓床内には不安定土砂が異常堆積していることから整備を行う運びとなった。
全体計画では、2008年度に設計業務を実施。09〜12年度の4カ年で谷止工を9基設置する方針だ。同流域内は、河川が2又に分かれており危険度が高い箇所から優先順位を決め整備を促進。現時点で4基が施工済みとなっており、今回2基を設置。残る3基については、今後の予算状況に合わせ工事を行っていく方針だ。同事務所によると「山間エリアでの作業となるため、整備する季節が限られくるが早期完成に努めたい」と話す。
提供:山梨建設新聞