建通新聞社四国
2011/01/25
【徳島】免震構造採用し鉄骨造 阿南市新庁舎
阿南市は、日建設計(東京都)で進めている新庁舎建設の基本設計の中で、施設は免震構造を採用した鉄骨造とする方針を示した。現在、進めている基本設計は3月をめどに完了させ、4月から引き続き、同社で実施設計に取り掛かる見通し。2011年度には、仮設庁舎として利用する保健所や各支所等の内部改修のほか、既存の分庁舎解体を行う計画。今後、12年度中に本体建築に着手し、15年度中の完成を目指す。
計画規模は高層棟が鉄骨造地下1階地上7階建て延べ1万平方b、低層棟が同造地下1階地上3階建て延べ7000平方b。駐車場は来庁者用が100台、公用車用が130台を想定。来庁舎用は、新庁舎の地下1階に地下駐車場を設ける方針。
整備計画によると、現在地での建て替えを行うことから高層棟建築を1期工事として12年度、低層棟建築を2期工事として14年度に着工する予定。それぞれ16〜17カ月の工期を見込んでいる。また、1期工事の前には既存の分庁舎を、2期工事の前には既存の本庁舎をそれぞれ解体する。現庁舎の規模は、本庁舎が鉄筋コンクリート造4階建て延べ6500平方b、分庁舎が鉄骨造3階建て延べ3500平方b。
基本計画(梓設計(東京都)が担当)の中では、新庁舎の建設基本方針として@市民を守る防災拠点A市民サービス機能の充実B利用者にやさしいC市民が交流できるD環境に配慮E経済的で効率的─の6点を挙げている。建設費(本体・設備・附帯・現庁舎解体の各工事費)は、約68億円が示されている。
建設地は富岡町トノ町の現在地約1万平方bで、現庁舎南側の旧阿南保健所跡地の約4500平方bは駐車場として整備する予定。