建通新聞社四国
2011/01/14
【香川】新年度に地下道着工 太田上町志度線BP
香川県道路課は、太田上町志度線バイパス整備(高松市)で2011年度に琴電軌道をくぐる自転車歩行者用の地下道に着工する。時期は年度後半となるもよう。軌道下の整備は高松琴平電気鉄道に委託し、県は前後のアプローチ部分を整備する。今後、琴電と協議に入る予定。
地下道の延長は101b。車道用の高架橋に先行して高架橋下に建設する。
太田上町志度線バイパス整備事業は、02年度から着手。用地買収を先行して推進しており、進捗率は85%。11年度の用地買収完了を目指している。現在は琴電軌道周辺で埋蔵文化財調査が行われており、工事では一部境界構造物が整備されているほか、高松市が雨水管布設と水道管敷設、四国ガスがガス管敷設を順次進めている。
事業区間は、高松市鹿角町鹿角団地付近の国道193号から東伸し、高松土木事務所(高松市多肥上町)西側の県道中徳三谷高松線に至る延長1・7`(4車線)のバイパス。途中、県道高松香川線(旧塩江街道)、県道岩崎高松線、琴電琴平線などと交差する。全体事業費は96億円が見込まれており、供用開始の目標は平成20年代半ばに置いている。
同路線は、香川インテリジェントパーク周辺道路整備事業の一環で計画。完成すれば香川インテリジェントパークへの西方向からのアクセス強化や現道太田上町志度線の渋滞緩和、高松南警察署の機動性確保などが図られる。
区間内に建設する高架橋は延長176b、幅員25b(4車線、両側歩道)で、前後の取り合い道(盛土)がそれぞれ85b。下部工は橋台2基が逆T式、橋脚は5基あるが歩行者用地下横断道を設置する関係から張り出し式とラーメン式の2種類となる。基礎工は口径1200_の場所打ち杭。
上部工は西側から2径間連続プレストレストコンクリート中空床版橋、プレテンション方式プレストレストコンクリート単純床版橋(軌道上)、3径間連続プレストレストコンクリート中空床版橋となる。詳細設計は日建技術コンサルタント四国支社(高松市)が担当した。