静岡県は、県建設業審議会の委員を決め、2月3日午前10時に初会合を開くことに決めた。建設業界からは、静岡県建設業協会の伊藤孝会長はじめ、静岡県中小建設業協会の小野徹会長、静岡県左官業協会の村林照夫会長、建設コンサルタンツ協会の藤本貴也副会長の4人が選ばれた。
委員の構成として、建設業者4人、学識経験者7人、建設工事の需要者4人、関係各庁職員2人の17人(うち女性7人)。設置目的として「建設業の改善に関する重要事項を調査審議する」(県建設業課)としている。
任期は1月11日から2年間。今秋にかけて4回程度、委員会を開催する予定。
委員は次の通り(敬称略)。
〔建設業界〕
▽伊藤孝(県建設業協会会長)▽小野徹(県中小建設業協会会長)▽藤本貴也(建設コンサルタンツ協会専務理事兼副会長)▽村林照夫(県建設産業団体連合会常任理事)
〔学識経験者〕
▽磯辺剛彦(慶應義塾大学大学院教授)▽小川裕子(静岡大学教育学部教授)▽小川雄二郎(富士常葉大学社会環境学部非常勤講師)▽鈴木紀子(静岡春晃法律事務所弁護士)▽高野伸栄(北海道大学大学院准教授)▽東惠子(東海大学開発工学部教授)▽六波羅昭(建設業情報管理センター顧問)
〔需要者〕
▽金崎まゆ美(県消費者団体連盟副会長)▽小杉昌弘(やまと興業社長)▽後藤美南子(県農業会議常任会議員)▽酒井公夫(静岡鉄道社長)
〔関係機関〕
)▽高橋弘子(静岡労働局雇用均等室室長)▽村木則予(中小企業診断協会県支部理事)
県内の建設産業代表のコメントは次の通り。
伊藤孝県建設業協会会長
建設産業は地域産業の担い手の一番手だと思っている。川勝県知事にもその重要性を深くご理解いただいていて心強い限りだ。審議会では、建設産業の地域に対する役割と、取り組みべき課題について、さまざまな分野の方々のご意見を伺いたい。また、知事の投げ掛けに対し、われわれは行動で示していかなくてはならないと受け止めている。
小野徹県中小建設業協会会長
長らく希望していた審議会の再開が、ようやく実現しありがたい。このような公の席で業界の悩み、苦しみについて、多くの方々と意見を交換することできるのは大変貴重だ。中小業者に比重を置き、制度の在り方について考えを示していきたい。
村林照夫県建設産業団体連合会常任理事
専門工事業の代表として窮状を訴えたい。元請けと車の両輪として共存共栄ができるようお願いしたい。建設産業は職人がなくては成り立たない。技術・技能の継承、人材育成育も重要な課題だ。
建通新聞社 静岡支社