建通新聞社四国
2011/01/11
【高知】投資的経費442億余を提示 県土木部当初
高知県土木部は、2011年度当初予算見積の投資的経費(一般会計)として、442億1900万円を提示している。事業のプライオリティを明確にし、効率的で透明性の高い事業実施、既存インフラの有効活用と長寿命化のための計画的な維持管理、地域の課題に効果的に対応するため、地域の実情に合った整備─などを打ち出した。また、特別会計の流域下水道事業13億7300万円(対前年度比26・5%減)、港湾整備事業22億7700万円(同 135・9%増)の予算見積を行った。
主な整備内容は次の通り。
【産業振興や市町村合併を支援する道路整備の推進】
▽国道195号高知バイパス、高知南インター線五台山工区などの整備促進▽国道441号網代バイパス、安田東洋線瀬切工区などの整備促進
【南海地震に備える整備の推進】
▽国分川、江ノ口川および鏡川護岸の耐震対策の実施▽地域防災拠点や津波避難場所、緊急輸送路の保全の実施▽橋梁の耐震補強計画に基づく耐震補強の実施▽住宅の耐震化を促進する耐震診断、設計、改修に対する助成事業の実施▽高知港内の排水機場、水門の整備▽須崎港の津波被害を軽減するための防波堤、防潮堤の整備▽浮鞭海岸の堤防越波防止などの実施
【地域の実情に合った整備と維持管理の充実】
▽1・5車線的整備は、2車線整備にごだわらない待避所の設置や急カーブの是正などの道路整備の実施▽地域住民の生活に密着した公共施設の維持修繕に土木事務所長の判断で迅速かつ柔軟に対応する▽せいかつのみち整備として、地域から要望の多い小規模な道路改良を土木事務所長の判断で実施する
【個別重点事業などの推進】
▽和食ダムは、芸西村の治水・利水対策としての事業推進▽既存施設の長寿命化計画策定として、河川、道路、公園、港湾施設の有効活用や維持管理コスト削減のための計画策定▽エコサイクルセンター関連道路の整備