北海道建設新聞社
2011/01/04
【北海道】新千歳空港ビル商業ゾーンが6月1日にリニューアルオープン
北海道空港(本社・千歳、山本邦彦社長)は、新千歳空港国内線ターミナルビルの増築を2011年5月末までに終え、6月1日に商業ゾーンの一部をリニューアルオープンすると発表した。新たな商業ゾーンは、道内各地の商品を取りそろえた物販店舗や温浴施設、映画館などで構成。旅行客だけでなく、地域住民の利用も見込んだ「エンターテインメント空港」に生まれ変わる。さらには増築終了に伴い、既存スペースの改修を開始する。
道や千歳市などが出資する第三セクターの北海道空港は09年3月、国内線ターミナル増築に着工。商業ゾーンのリニューアルを目的に約200億円を投じ、2―4階のフロアに計3万6800m²を増設する作業を進めている。
新たな商業ゾーンは、物販とエンターテインメントの両機能を柱に構成する。2階に土産物店や産直市場、菓子専門店、クラフト雑貨専門店を集積。3階には道内ならではの海産物や農畜産品、ラーメンなどを提供する飲食店街を形成する。
4階には講演会や各種イベントの会場としても利用できる400席の映画館、約4700m²規模の温泉による温浴施設を入れ、5階の一部も温浴施設として活用する。
国内線と国際線の両ターミナルを結ぶ連絡施設の3階には、チョコレート工場やミュージアム、人気アニメのキャラクター施設を設ける。テナント数は現在より54店舗増え160店舗となる。
北海道空港は、増築が完了し、既存テナントを増築部分に移し終えた段階で、既存スペースの改修を開始。併せて、2階出発ロビーの拡張やシートスペースの拡充、エレベーターやエスカレーターの新設を進める。エレベーターは既存2基を撤去し3基を新設、エスカレーターは25基増やす。
改修は11月末までに終える予定。12月1日をめどに商業ゾーン全体のリニューアルが完了する。3階に出店する店舗など一部のテナントは、改修完了後のオープンとなる。