川勝平太静岡県知事は、15日に開かれた「静岡県建設産業の主張2010」で講演し、富士山静岡空港の東海道新幹線新駅について触れ、同日の国土交通省の交通政策審議会・中央新幹線小委員会が中間取りまとめに「新駅を造る可能性を書き入れた」とし、建設資金を「積み立てていきたい」と意欲を示した。規模を具体的に「200〜300億円」と見込んだ。
中央新幹線小委員会の中間取りまとめでは、中央新幹線の整備によって「東海道新幹線のサービスも相対的に『ひかり』・『こだま』を重視した輸送形態へと変革することが可能となるほか、新駅の設置などの可能性も生じ、東海道新幹線利用者の利便性向上及び東海道新幹線沿線地域の活性化に寄与することが期待される」と述べている。
川勝知事は、これを踏まえて「新駅はどこか、うち(静岡)しかありません」とし、建設資金の積み立てを始めたい考えを示した。
また、口てい疫発生時の家畜処分について、10月から今月7日までに県下10協会と各農林事務所間で、掘削・埋却作業に関する協定を結んだことを紹介するとともに、今月24日に県建設業協会とも協定を結ぶことを明らかにした。
県建協との協定は、広域的に発生した場合など、各地区協会では対応が困難な際に、広域あっせんなどをするという内容になる予定。
川勝知事は「もし仮に(口てい疫が)起こっても、全県たちどころに対応できるようになる」と語った。
建通新聞社 静岡支社