静岡県は、2011年度から5年間を計画期間とする「“ふじのくに”公共建築物等木使い推進プラン」の中で、県産材の利用促進に向け、公共建築物で2万5000立方b、公共土木事業で6万立方bの木材利用を目指す考えだ。現在、県では同プランの策定を進めているが、2階建て以下の公共建築物を原則として木造化することなどを盛り込む方針。県議会12月定例会で、川勝平太知事は「県産材の利用促進は非常に重要であり、全庁を挙げて取り組む」考えを示している。
「公共建築物等木使い推進プラン」の計画期間は1期5年間。現行の第2期プランは10年度が最終年度で、現在11〜15年度の第3期プランを策定中。
第3期プランでは、公共部門の木材使用量の目標を次期総合計画の木材生産量の目標に合わせて、現行プランの1・7倍に相当する8万5000立方bに設定。
川勝知事は、12月定例会の代表質問の中で「東部コンベンションセンターのエントランスギャラリー、公営住宅の再生整備、草薙球場のスタンド改修など公共建築物に2万5000立方b、公共土木事業に6万立方bの利用を見込んでいる」と述べた。
また、県では同プランに「2階建て以下の公共建築物の原則木造化」や「すべての建築物の内装の原則木質化」など、具体的基準を盛り込むことを検討している。今後、グラウンド拡張や外野スタンドの改修を計画している草薙球場では、内外野スタンドの内装材などとして県産材を活用する予定。土木工事では、簡易な土留工やコンクリート型枠などでの県産材利用を見込む。
建通新聞社 静岡支社