建通新聞社四国
2010/12/14
【香川】住宅耐震改修に30万円補助 県
香川県は、住宅の耐震改修に対して定額30万円を補助する制度づくりを進めており、補助要綱がまとまり次第、年度内に募集を開始し2011年3月末に締め切る。補助金の原資は、国の補正予算により、県に交付された7300万円。県は、開会中の11月県議会で予算措置し、予算の範囲内で補助されるため、募集枠は約240戸程度となるもよう。
補助を受けるには、事前に耐震診断を受け「耐震補強が必要」と診断結果を得る必要がある。申請窓口は県住宅課となる。
補助制度は国の10年度補正予算で創設された「住宅・建物の耐震化緊急支援事業」に基づき県が制度設定し補助されるもので、3月末までに採択される住宅が対象となる。
従来、住宅の耐震改修に対する国の補助制度は、「建物の耐震改修促進に関する法律」に基づき、各地方公共団体が耐震化の状況や促進スケジュールなどを盛り込んだ「耐震改修促進計画」を策定し、補助要領を定める必要があった。
県内での策定自治体は県ほか高松市、東かがわ市、さぬき市、坂出市、善通寺市、三木町、宇多津町の7市町が策定しているが、耐震改修関連の補助制度を定めているのは、坂出市と宇多津町が耐震診断のみ。高松市が緊急輸送道路線沿いの建物についてのみ耐震診断と改修費の補助制度を定めている。
今回、県が策定を進めている補助制度は、促進計画を策定していない自治体の住宅でも耐震改修に対する補助が受けれるようになる制度。