長岡京市友岡に新設される阪急京都線の新駅(仮称)南長岡京市駅は「和モダン」をコンセプトにデザイン案が固まった。
和風を基調にしながら現代風にアレンジした「和モダン」を基本コンセプトとし、ベージュやブラウンなどアースカラーを基調とした配色を採用。京都第二外環状道路の高架下という立地から薄暗くなるため、その対策として駅舎正面にガラスで構成する吹抜けを設け、明るく開放感ある空間を演出する。夜間は内部照明で天井面を照らすとともに外部にも光を溢れさせる。下り駅舎2階部分は木目調縦格子を設置し和風のリズムを演出する。
ホーム上屋の屋根は片流れ、駅舎は陸屋根とする。上屋の屋根面に太陽光発電パネルの設置も検討している。外壁面のベースは淡いアースカラーのサイディング材で構成し、基壇部に和風の羽目板をモチーフにしたサイディング材を配して足元を引き締める。
新駅舎の建築面積は360・18u。上りホーム上屋(待合室を除く)は建築面積662・55u。下りホーム上屋(待合室を除く)は813・2uで、合計1475・75uとなり、駅舎とホームの合計は1835・93u。高さは9・295m。新駅の詳細設計はアーバン・エース(大阪市北区)。阪急電鉄梶i代表取締役社長角和夫氏、大阪市北区)と市が工事協定を締結した後、阪急が工事を発注し、新駅舎の施工業者を決める。
新駅の設置場所は阪急京都線の調子踏切の北側、長岡京市友岡4丁目620−2他。新駅は地平駅で相対式ホーム2面、改札口2ヵ所、上下ホーム連絡地下通路、エレベーター2基(ともに13人乗り)、エスカレーター4基。そのほか改札室、男子トイレ、女子トイレ、多機能トイレ、売店、食堂、ポンプ室、通信機器室等を収容する。
24年度末頃の新駅開業時の乗降客数は1日約8000人を見込む。
新駅と周辺整備を含めて概算事業費は約35億円を見込むが、このうち約20億円の駅舎整備は市と阪急側が折半負担する。駅東西の駅前広場等は市が整備する。