建通新聞社四国
2010/12/07
【香川】塩江簡水を統合 高松市の水道整備基本計画
高松市水道局は、塩江簡易水道事業の統合を目的に、渇水時の水源開発や水道施設の耐震化などを盛り込んだ水道施設整備事業基本計画(変更案)をまとめた。
議会の承認を受ければ厚労省に対して事業認可申請を行う。事業計画期間は2012〜32年度までの20カ年で、工事費・調査費、事務費・負担金、施設改良費などを含む総事業費を約547億円と設定している。
基本計画によると、節水意識の向上、大口需要者の自衛策により毎年、需要量が減少しており将来の水需要においても少子・高齢化で人口減小を勘案して32年度時における給水人口の対象を約36万6300人(10年度比では4万6800人減)と推定、同1日最大給水量を日量12万3400立方b(同対比3万2600立方b減)と想定。
水源確保においては香川県水道用水供給事業への依存度が約60%と高い現状から自主水源確保を優先的に進め、渇水時の水源として地下水などの拡充などを進める。
水道施設の耐震化については、今回の変更認可の中で「水道施設の耐震化計画」を策定した。計画案では、施設の耐震化については莫大な経費と期間を有するため計画的な耐震化を進めるためアセットマネジメント手法を活用し効率的かつ効果的な整備を進める。
浄・配水施設などの更新は取水から配水まで連続した系統ごとの施設を優先して耐震化を行うため、市の基幹浄水場である浅野浄水場を18年度までに耐震化し、23年度までに御殿浄水場、30年度までに川添浄水場、後川・一ツ内浄水場の施設整備を順次進め30年度には100%の耐震化を図る。
配水管は、管路管理システム(老朽度評価、耐震性評価、水利的重要度評価)を活用し、優先順位の高い管路から更新を行う。