建通新聞社四国
2010/12/03
【愛媛】宇和島北〜西予宇和を促進 地整の補正予算
国土交通省四国地方整備局は11月29日、2010年度補正予算の概要を発表した。県別の配分対象額(直轄事業)は公表していないが、事業実施個所からの集計によると、愛媛県関係には、事業費ベースで総額約106億円が配分されている。内訳は直轄事業費が約55億2000万円で、このうち公共事業の前倒契約に向けた国庫債務負担行為(いわゆるゼロ国債)分が31億1000万円。補助事業費は約50億4000万円。
直轄事業費の内訳は、河川事業に2億9000万円、道路事業に21億2000万円。主要事業をみると、河川事業は肱川と重信川一般河川改修で矢落川左岸個所(大洲市)と古川個所(松山市)の堤防を強化。
道路事業では、四国横断自動車道の宇和島北〜西予宇和(宇和島市〜西予市)に11億5000万円を計上し、舗装工やトンネル設備工の整備を推進するほか、国道33号松山外環状道路インター線に3億円を追加し、橋梁工を推進するほか、国道56号和泉地区電線共同溝に1億2000万円を充て本体工の整備促進を図る。
一方、ゼロ国債事業は、河川事業で肱川の一般河川改修に7000万円と河川維持に1億7800万円、重信川河川維持には4100万円を配分。
道路事業では、国道11号新居浜バイパス(新居浜市)に3億円、三坂道路(久万高原町〜松山市)に2億5000万円、一本松視距改良(愛南町)に9900万円、浅海視距改良(松山市)に8100万円、四国横断道宇和島北〜西予宇和に16億円を充て整備進捗を図っていく。
補助事業は国道197号八幡浜道路(八幡浜市)に3億円。改良工のほか、橋梁下部工を促進する。また、県や市などが実施主体となり、道路整備や安全、安心な地域づくりを推進するための「社会資本整備総合交付金」には事業費約47億4000万円(配分国費約26億2000万円)を配分している。