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建設経済新聞社
2010/12/03

【京都】検討委が「廃止やむなし」 京都府に廃止提言へ

 昭和25年開設の向日町競輪場が廃止される方針が固まった。向日町競輪事業検討委員会が11月29日開かれ、検討委は「廃止やむなし」の結論に至った。検討委は来年2月頃にも府に報告し廃止を提言する。
 京都府が設置・運営者として事業を進める向日町競輪場は、昭和25年に開設され、収益金で府や地元自治体の財政に寄与していたが、近年の競輪離れなどにより収支が悪化。また昭和40年代に建てられた施設の老朽化進行などもあり、抜本的な対応が迫られていた。このため、21年4月に有識者らから成る向日町競輪事業検討委員会(委員長・田中敦仁関学教授)を発足させ、現地視察や関係団体、市民からの意見徴集、アンケート調査など計6回の委員会を開催し、検討を重ねてきた。府財政にこれまで貢献をしてきたが、全国的な公営競技離れ、競輪離れが進み収益事業としての本来の目的を達成できていない、赤字を一般会計から補てんまでして継続する合理的な理由がないなど厳しい意見が多かった。
 第7回検討委員会では、これまでの会合における議論のまとめを行い、廃止やむなしとした。23年度はレース開催日程が固まっており、廃止時期は24年度以降となる模様。廃止後は約6fの跡地活用が焦点となり、今後が注目される。