建通新聞社四国
2010/11/30
【徳島】低層棟を2月発注 三好病院耐震化
徳島県病院局は、三好病院耐震化事業として低層棟耐震改修の発注を2011年2月ごろに予定している。なお、高層棟改築については、基本・実施設計を一般競争入札で執行するため公告しており、12月15日に開札する予定。急性期病院として現在の医療機能を充
実強化し、四国中央部の医療の拠点病院を目指して整備を進める。
低層棟耐震改修は、構造補強・非構造部材・設備補強で、スリットを数個所設置するなど簡易なものになる見通し。設計は西田設計(徳島市)に委託しており、11年1月31日までの期間で進めている。
高層棟改築の基本・実施設計概要は、病床数220床。延床面積約1万7000平方b。また、ドクターヘリが離発着できるヘリポートを設置し、救命率の向上図る。
整備の基本方針では、国の各種交付金を有効に活用し現敷地内で改築するとし、徳島県県有施設総合耐震計画基準に基づく耐震性を耐震工法により確保。誰もが利用しやすく、安らぎと安心が実感できるユニバーサルデザインの施設として地域産材も十分に利用しながら整備する。順調に行けば12年3月ごろに改築工事着手、14年度の開院を目指す。
既存施設の規模は、低層棟(外来診療・管理棟)が鉄筋コンクリート造2階建て延べ3925平方b。高層棟(病棟:病床220床)が同造6階建て延べ7226平方b。耐震診断では、ともに要改修の判定が出されていた。救命救急センター(鉄骨造2階建て延べ550平方b)は、耐震化の対象になっていない。所在地は三好市池田町字シマ。