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建通新聞社四国
2010/11/30

【高知】「横瀬川ダム検討の場」を設置

 「横瀬川ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」の幹事会が11月25日に開催された。同検討の場は、検討主体が四国地方整備局長、構成員が高知県知事、四万十市長、宿毛市長から構成されており、横瀬川ダム建設事業の検討・評価を行い、報告書を作成、国土交通大臣に対応方針を報告する計画だ。
 同検討の場の設置目的は、横瀬川ダム建設事業の検証に係る検討を進めるにあたり「ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施要領細目」に基づいて相互の立場を理解しつつ、検討内容の認識を深め検討を進める。
 25日は、検討の場の設置、検討手順の確認を行った。今後の検討手順は、検討主体を四国地方整備局河川部長、構成員を高知県土木部長、四万十市副市長、宿毛市副市長とする幹事会において@洪水調節A新規利水B流水の正常な機能の維持の3つの観点から現事業の検討を行い、総合的に評価し、報告書案を作成する。これに基づき関係住民、学識者、関係利水者からの意見を聴取し報告書を作成、対応方針(原案)を作成する。この原案に基づき関係地方公共団体の意見聴取、事業評価監視委員会で審議を行い対応方針(案)を作成し、最終的に国土交通大臣に報告する流れだ。
 四万十・宿毛の両市は「検討のための検討ではなく1日でも早く進めるための検討としていただきたい」と横瀬川ダムが地元にとってどれほど重要であるかと訴えた。
 四国地方整備局は幹事会の開催回数、大臣報告までの具体的なスケジュールについて現段階では未定とした上で、できるだけ早期に対応していくとしている。