静岡市は、東名高速道路静岡IC(インターチェンジ)から清水IC間のスマートインターチェンジ整備に向け、「東名新スマートIC開設検討準備会」を立ち上げ、24日に第1回目の会合を開いた。準備会には国土交通省、静岡県、中日本高速道路から委員が出席、スマートIC実現に向け第一歩を踏み出した。2012年度には地区協議会を設立したい考えだ。
準備会は、東名高速道路の地域波及効果を最大限活用するため、東名新静岡(仮称)スマートICを設置することについて、その効果や整備・管理・運営方法に関して関係機関と連携しながら、検討・調整を行いICの実現に向けて取り組むことが目的。
準備会の委員は、国土交通省中部地方整備局地域道路課、同静岡国道事務所調査課、静岡県交通基盤部道路局道路企画課高速道路班、中日本高速道路東京支社総務企画部企画調整チーム、同保全・サービス事業部企画統括チーム、同静岡保全・サービスセンター、静岡市都市局都市計画部都市計画課で構成。静岡市が事務局となり、静岡市都市局都市計画部都市計画課長が委員長となる。主な検討・調整事項は、@ICの整備効果AICおよび周辺道路の安全性BICの採算性CICの整備方法DICの管理・運営方法E目的達成のために必要な事項−としている。
今回の会合では、最初に市が開催の設立趣旨と要綱を説明し、その後ICの設置検討状況について説明、協議を行った。主な内容は、新ICの開設位置として静岡〜清水からの距離などについて。周辺地域概況として周辺の主要施設や土地利用について。周辺交通状況として周辺道路の混雑状況と整備状況。新ICの整備の必要性として広域交通ネットワーク、観光拠点へのアクセス向上などを説明した。
今後のスケジュールとしては、10年度内に第2回目の準備会を開く予定。静岡市の小長谷淳都市計画課長は「大規模な社会資本整備が進む中、大谷地区に新しいICが整備されれば、周辺のみでなく市内に大きな交通ネットワークが構築されるとともに、観光面でも重要な役割を担う」と話した。
市はスマートICの予定地として駿河区大谷地区を考えており今後、調査や用地取得などに取り組みたい考えで、17年度中の供用開始を目指す。
建通新聞社 静岡支社