前橋市は、12月定例議会へ上程する補正予算案の内容を明らかにした。今回の補正の目玉は、小中学校、幼稚園の普通教室などへのエアコン設置で、13億2600万円を追加計上している。そのほか建設関連では、公共事業の平準化を図るための債務負担行為(ゼロ市債)として各種事業合わせて4億350万円を設定している。また、旧共愛学園跡地の売却によって、歳入に5億8508万5000円が追加されている。
建設関連の追加を見ていくと、まず小中学校、幼稚園へのエアコン設置が大きく、対象になっているのは、小中学校71校と幼稚園3園。1162教室への設置を計画している。担当課が直営で設計を進めていき、12月議会で予算が確定すれば、その後工事発注し、繰り越しで工事を進め、来年の夏までにすべての幼稚園、小中学校でエアコンが使用できるようにしたい考えだ。工事は、いくつかの学校をまとめて発注することになりそうだが、具体的に何分割するのかは今後検討していく。
そのほかでは、市単独農業土木事業で866万8000円の事業費を追加するとともに、4000万円の債務負担を設定している。また、土木費では道水路補修改良事業で、1億2150万円を追加し、債務負担では道水路補修改良工事で1億3000万円、道路新設改良工事で1000万円を設定している。また、南部拠点地区整備推進事業では都市計画道路朝日町下阿内線の整備として3657万3000円を追加している。
さらに、整備を進めている荻窪公園では、土地購入費として10億7797万円を追加。土地開発公社が所有している土地を市が買い取るもので、現在整備中、または今後整備を進めていく部分の用地約7・3haを取得する。同公園では園内で植栽を進めているほか、今後は、ふれあいゾーン東側の工事が本格化する。
提供:群馬建設新聞