北海道建設新聞社
2010/11/22
【北海道】札幌市消防局が指令システムを11年度から全面更新へ
札幌市消防局は、消防防災情報センターの消防指令システムを全面的に入れ替える。2011年度から3カ年で進める計画で、全体事業費は機器製作・据え付けのほか、新センター室を設ける部屋の改修などを含め20億円程度を試算している。
中央区南4条西10丁目の市消防局庁舎5階にある同センターは、119番通報を受け、出動部隊の編成や各消防署への出動指令など、市内のあらゆる消防・救急情報を収集、処理する中核施設。
現在のシステム機器は01年度に整備したもので富士通製。総合指令台5台、指揮台1台、無線統制台3台をはじめ、災害情報などを表示する大型のプロジェクター、高所監視カメラシステム、無停電電源装置など各種情報管理設備を備える。いずれも10年が経過し更新期を迎えている。
システムは、通報などに常に対応する必要があり機能を停止することができないため、現センターの隣室170m²を新センターとし、すべての整備・設置して13年度内を目指す供用後に、現センターを撤去する。
レイアウトや内装、システム収納などの基本・実施設計は塚田設備管理で進めており年度内に完了。11年度早々にも、機器の製作・据え付けや調整も含めメーカー発注する予定だ。3カ年の債務負担行為を設定する方針で、初年度は7億5000万円の支払いを想定。翌年度から据え付けに入る見通し。
また、関連工事として12年度に新センター室内部の改修を計画。間仕切りの壁設置や埋め込み配線に合わせた床、壁の張り替え、電気、空調工事をそれぞれ発注する。