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日本工業経済新聞社(山梨)
2010/11/17

【山梨】5カ年で123億3700万円 農山村地域整備交付金を活用 治山事業整備計画 県森林環境部

県森林環境部治山林道課は本年度から26年度までの5カ年で、農山村地域整備交付金の一部を活用し、治山事業を進める。計画によると、総事業費は123億3700万円にのぼり、同事業費を活用し、集落周辺の山地災害防止機能確保に取り組む。これら工事は、県内の各林務事務所で発注される。
 計画の対象自治体は、県内で昭和町を除く26市町村。山地災害防止機能を確保した集落の増加数を461から489に増加させることを目安とした。
 このうち治山事業は平成22〜26年度までで、総事業費は83億6700万円とし、「予防治山」「地域防災対策総合治山」「治山施設機能強化」「山地災害総合減災対策治山」などを進める。
 また漁場保全の森づくり事業では、22〜24年度までで総事業費は39億7000万円。「奥地保安林保全緊急対策」「保安林改良」を実施する。
 総事業費が2億円を超える復旧治山事業は、@山梨市谷渡川地区が6億1100万円(同6600万円)A甲州市大蔵沢支流地区が3億1200万円(同6300万円)B韮崎市桐沢地区が6億8100万円(同9000万円)C北杜市川俣川西沢地区が2億6500万円(同4700万円)D富士吉田市宮川地区が2億8700万円(同5000万円)E富士吉田市鳥居木前地区が2億2200万円(同4800万円)F甲州市芦倉沢上地区が3億2400万円(同6200万円)G甲州市佐野川右支地区が2億9000万円(同5800万円)H南アルプス市御手洗川地区が2億600万円(同3700万円)I富士川町箱原地区が3億3900万円(同4200万円)J早川町岩殿川支流地区が3億2300万円(同3900万円)K大月市穴沢右支地区が2億4800万円(同4100万円)L大月市船橋沢地区が3億4800万円(同6800万円)−。
また水源流域広域保全事業で大規模なものは、▽山梨市琴川上流地区が2億2900万円(22年度7300万円)▽身延町入ノ沢地区が3億1000万円(同8000万円)など2件。
 さらに奥地保安林保全緊急対策事業では、▽身延町籠掛沢上流地区が2億5700万円(同5500万円)▽北杜市周先ヶ原地区が2億9100万円(同2600万円)▽富士河口湖町奥川上流地区が3億400万円(同8000万円)を計画する。
 このほか水源の里保全緊急整備事業が、甲府市寺川地区で3億1100万円(同6000万円)、都留市ウド沢上流地区で1億7700万円(同6000万円)のほか、地すべり防止事業が市川三郷町北後林地区で6億8300万円(同5000万円)、同町山田地区で2億2800万円(同5800万円)、身延町楠田地区で6億8000万円(同8200万円)−。
 1事業あたりの金額自体は高くはないが、県内全体の保育事業80カ所以上で進めていく。
同課では、「山地災害及び漁場への土砂流出の防止による安全で安心して暮らせる県土づくりの実現」を目標に掲げ整備を行う。  


提供:山梨建設新聞