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日刊建設タイムズ社
2010/11/17

【千葉】「第3回試験・検査員養成セミナー」開く/県コンクリート製品協組が 独自に養成、修了証交付は延べ50人に

11.17 千葉県コンクリート製品協同組合(池田喜美夫理事長)の技術委員会(京相隆志委員長)の主催による「第3回試験・検査員養成セミナー」が16日、山武郡横芝光町内で行われ、組合員11人が受講した。
この日は、午前中に町民会館で「座学」、午後からは、場所を町内の千葉窯業竃{社工場試験室に移して「実技」を実施。修了者に対しては、組合から力量を証明する修了証(3年更新)を交付した。
同セミナーは、05年10月の新JISへの移行に伴い、「JISQ17025適合性確認要領―プレキャストコンクリート製品―の要求事項」や「5.2要員の定め」に対応するため、各工場で製品試験や検査に携わる要員の養成と力量アップに向けて、コンクリート製品の試験・検査の実施に必要な知識・技術・判断力を習得するとともに、各工場の「品質管理の均一化」により高品質を維持し、組合全体のレベルアップを図ることが目的。
また、新JISにおける試験員の要求事項をはじめ、千葉県型側溝、蓋、長尺U型など、数多くの製品を作るうえでの必要な品質管理の知識と技術を身につける狙いもあるという。
このように、組合独自で試験・検査員を養成するケースは全国でも珍しく、同組合における目玉事業の一つとして一昨年から開始。ちなみに、同組合では今回の受講者11人を含め、これまでに延べ50人(第1回目18人、第2回目21人)に対して修了証を交付し、コンクリート製品における「試験・検査員」を養成した。
開講に先立ちあいさつした京相技術委員長は、「我々コンクリート技術担当者としては、JIS規格の改定への対応や新製品の開発に向けて、常にスキルアップに向けた勉強は欠かせない」としたうえで、「その中にあって本日集まった11人のメンバーには、『技術仲間』として親睦を深めながら、お互いに切磋琢磨して技術の向上に努めてほしい」と要請。
一方、昨今の経済の混迷やコンクリート業界の低迷について言及した氏は、「その厳しい状況において、製造の合理化をはじめ品質及び品質管理の向上、コストダウンなどは重要な課題であり、各社を支える大きな柱であることは間違いない」とし、さらに「なお一層の技術レベルを向上させることで、業界の発展と各社の発展に繋げて頂きたい」と述べ、あいさつを結んだ。
今回のセミナーは「座学」「実技」とも4時間に及び、内容はJISQ17025「試験所及び構成機関の能力に関する一般要求事項」の基礎知識、プレキャストコンクリート製品の性能に係わる日本工業規格、千葉県側溝及び蓋・長尺U形の組合規格による検査など。
提供:日刊建設タイムズ