県森林環境部県有林課は来年度から2、3年近くかけて「森林公園金川の森」の再整備を行うことが分かった。建設など事業費は来年度当初予算に計上できるよう現在準備を進める。県では、同公園の利用者満足度の向上、新たな利用層の開拓を図り、県内外の人々が集う癒し、先進県の拠点としていく方針。
再整備については、有識者、地元自治会、関係団体で構成される「森林公園金川の森管理運営協議会」や再整備をテーマとした林務長による県政出張トークで検討を重ね、再整備基本計画骨子案を取りまとめた。
同案によると、@6つのエリアを結ぶ公園の一体化(循環園路を改築し、エリア内で自由に周遊出来るようにする)A自然環境を活かした新たな魅力の創出(仮称・森の生きものファームを整備、カブトムシやホタル、ザリガニなど触れ合えるよう整備する)B立地条件を活かした新たなサービス提供(飲食提供スペースやテラスを確保し、ケータリングが出来るようにする)C安全安心快適な公園利用(34カ所の木製遊具の見直し、修繕のほか新設)D成長する公園づくり(再整備による公園機能をベースとした新たなイベントの展開)−などが検討されている。
今後は、森林法(保安林)及び河川法(河川区域)に係る関係機関や地元関係団体との協議を行いながら、来年3月までに再整備施設の基本設計及び実施設計を完了させ、再整備計画をまとめる。
笛吹市一宮町にある金川の森は、水害防備保安林であった一部を都市公園として、平成8年に設置。公園は金川沿いに広がる森林36hの区域に整備し、▽どんぐりの森▽スポーツの森▽さくらの森▽かぶとむしの森▽こもれびの森▽ふれあいの森−など森林の特徴にあわせた6エリアに分類された。このほか園内では、サイクリングや、ターゲットバードゴルフなどスポーツから、森林浴や動植物の観察といった多彩な活動ができるよう工夫をしている。
なお、既に再整備基本計画及び基本設計はディーエム、実施設計は三井共同建設コンサルタントへ委託。3月中に仕上げる。
提供:山梨建設新聞